◆ACL決勝トーナメント1回戦(1試合制) FCソウル3─0鹿島(25日・ソウルW杯スタジアム) 日本勢はともに韓国クラブに敗れ、8強入りを逃 した。水原三星と対戦した名古屋は、MFダニルソン(24)が右太もも裏肉離れで離脱するなどアクシデントも重なり0―2で完封負け。FCソウルと対戦し た鹿島も前半38分にFW方勝煥に先制点を許すと、後半にも2失点し0―3で完敗。4年連続決勝トーナメント(T)1回戦で散った。名古屋、鹿島とも悲願 のACL制覇はならなかった。
今年も同じ光景が広がった。MF青木の目は宙をさまよい、MF小笠原は口を真一文字に結ぶ。08年から4年連続で決勝T1回戦で敗退。FCソウルに 0―3と完敗したことも重なり、「今は試合を振り返ることができない」(青木)、「自分たちが弱かった」(DF岩政)と何も考えられないショック状態に 陥った。
完全に力負け。攻撃、守備、走力、気迫の全てで勝てなかった。前半38分に先制点を許すと、後半10分に追加点を献上。決定機はMF野沢のFKだけだっ た。温厚なオリヴェイラ監督(60)も「この試合を一瞬でも早く消しゴムで消して、忘れ去りたい」と厳しい表情で振り返った。
今大会中、東日本大震災で被災し、約2週間、練習から離れた時期があった。体が戻らないまま試合が再開し、大量失点する試合が続く。さらに日程変更を受 け、現在はアウェー5連戦のまっただ中。それにしても、FCソウルとの力の差は開きすぎていた。岩政は「申し訳ございません」とサポーターに頭を下げた。
◆日本勢のACL 日本から4チームが参加する現行方式となってから、09年は鹿島とG大阪が決勝T1回戦敗退。川崎は8強、名古屋は4強止まりだっ た。昨年は川崎と広島が1次リーグ敗退。鹿島とG大阪は決勝T1回戦で敗れた。今大会、勝ち残っているのはC大阪のみとなった。準々決勝以降の組み合わせ は6月7日の抽選会(マレーシア)で決定。準々決勝、準決勝はホーム&アウェー方式、決勝は抽選に勝ったチームのホームで、一発勝負。
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