強豪国と対戦出来る貴重な機会が失われたかもしれないけれど、その分キリンカップ、W杯予選と集中して試合に臨めればいいわね。チームの中心である欧州組の負担も考えれば、今回は神様がくれた休息ととらえればいいんじゃないかしら?
日本サッカー協会は17日、都内のJFAハウスで会見を行い、日本代表の南米選手権(7月・アルゼンチン)辞退が正式決定したと発表した。6月のキリン 杯はベストメンバーで臨む意向だが、DF長友佑都(24)=インテル=、MF本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=らの帰国は最短で31日となることも確 実。初戦のペルー戦(6月1日・東北電ス)出場が難しくなるという、新たな問題に直面した。
ザック・ジャパンが、度重なる誤算に見舞われた。日本協会の小倉純二会長(72)はこの日早朝、南米連盟などに辞退を申し入れるメールを送付し、正式に 了承された。アウェーでアルゼンチンと真剣勝負の機会を失い「ふさわしいチームが組めず辞退した。極めて悔しく残念」と話した。違約金に関しては「全くな い」と否定した。
日本協会は南米連盟と協力して欧州クラブに所属する15人の招集を目指したが、許可されたのは5人程度。最低目標としていた登録22人の過半数(12 人)には遠く及ばなかった。アルベルト・ザッケローニ監督(58)は「我々は前を向いていかなければならない。W杯予選に向けて集中し、全力で準備をして いきたい」とコメントした。
これによってキリン杯はベストメンバーで臨むことになったが、新たな難題も発生した。長友と本田は29日まで試合があり、吉田麻也のVVVも残留プレー オフを勝ち抜けば同日まで試合が続く。レギュラーの3人が帰国するのはペルー戦前日の31日以降。時差もあるだけに、ぶっつけ本番で実力は発揮できない。
南米選手権の代わりに夏に欧州で親善試合を行うプランもあったが、原博実・強化担当技術委員長は「7月に何か(試合)を入れることはない。集まってやる ことだけが強化とは考えていない」と、欧州組は休息を優先させる方針だ。震災によって3月は2つの親善試合が中止。南米選手権を含めると一気に5試合を 失ってしまった。9月から始まるブラジルW杯アジア3次予選まで、残るはわずか3試合。代表の強化プランは大幅な修正を迫られることになった。
◆南米選手権出場問題の経緯 日本は09年、招待国として99年以来2度目の出場が決定。欧州クラブに対しては招集の強制力がないため、7月にJ1の リーグ戦を中断して国内組中心で参戦する予定だった。しかし、震災により延期されたリーグ戦を7月に開催することが決定。欧州組中心で参加する道を模索し ていた。
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