セリエAで強豪の常連チームに名を連ねていたユヴェントス。しかし八百長問題によりセリエBに降格したからは思うような結果は出せていないわ。しかし今季のユヴェントスは一味違うわ。このまま首位を走り続け、かつての栄光を取り戻して欲しいわね。
最後にスクデット(セリエA優勝盾)を獲得してから8年。かつての栄光を取り戻すため、今季躍進を続けるユヴェントス(イタリア)に所属するMFクラウ ディオ・マルキージオは現地時間27日、アントニオ・コンテ監督の下で、クラブが勝者のメンタリティを取り戻したと語った。ロイター通信が報じている。
ミランやインテルといった国内のライバルたちを大きく上回る27度のリーグ制覇を誇るユヴェントス。だが、2006年に当時同クラブでゼネラル・マネー ジャーを務めていたルチアーノ・モッジ氏が首謀者となり、特定の審判を任意の試合にあてがうように仕向ける不正に及んでいたことが発覚。この事件により、 ユーヴェは05年と06年のスクデットをはく奪された上に、セリエBへの降格処分を科された。その後、1年でセリエAへ復帰したものの、タイトルには手が 届かず、ここ2シーズンは7位に終わっていた。
しかし、今季は16試合を終えて無敗を維持。昨季王者ミランと勝ち点で並び、首位で11年の日程を終えた。好調のチームに大きく貢献している選手の一人が、6得点を記録し、イタリア代表にも名を連ねているマルキージオだ。
同選手はロイター通信の取材に対し、「コンテ監督はクラブに新たなメンタリティを持ち込んでくれた」とコメント。「近年は残念な結果しか残せず、クラブ には恐れが漂ってしまっていた。それを排除してくれたことが、監督の功績の一つだ」と、ユヴェントスがかつてのメンタリティを取り戻しつつあると語った。
さらに、マルキージオは、「監督は一部の選手から『ハンマー』と呼ばれている。これ以上ない表現じゃないかな」と明かし、「監督は勝つことの意味を知っており、日々の努力により、クラブに勝者のスピリットをもたらしてくれている」と、指揮官を絶賛している。
今季から、イタリアでは初となるクラブ所有のスタジアム「ユヴェントス・アレーナ」でプレーしていることも、ユヴェントスの好調につながっているようだ。
マルキージオは「今季、スタジアムの効果でどれだけ勝ち点をプラスできたかは分からないけど、でも確実に言えるのは、ファンがずっと励ましてくれるのを 感じるようになったということだ。近くにファンの顔があると、さらなるエネルギーを感じ、より走ることができる」と、客席との距離が近い新スタジアムが チームの力になっていると明かした。
10月に行なわれたホームでのミラン戦でも2得点を挙げ、2対0の勝利に貢献したマルキージオは、「新システムが僕の最大限の力を引き出す助けになって くれている」とコメント。「僕はずっと、自分のことをテクニックと運動量を持つセントラルMFだと思っていた。監督の打ち出すスタイルが助けになってい て、今は相手の守備ラインの間に飛び込めるようになったんだ」と、現在のポジションでのプレーが活躍の一因だと分析している。
また、マルキージオはチームメイトについても言及。「子どもの頃はアレッサンドロ・デルピエーロがヒーローだった。幸運にも、今は彼とプレーできてい る」と、クラブを象徴する選手とともにプレーできていることに喜びを見せ、今季ミランからユヴェントスに加わったMFアンドレア・ピルロについては「アン ドレアが夏に加わったのが大きかった。彼は本当にトップクラスの選手で、すべてが簡単に思えるようなプレーをする。チームに素晴らしいクオリティを、ド レッシングルームに経験をもたらしてくれたんだ」と賛辞を送っている。
ユヴェントスは今季、すでにインテルやラツィオ、ナポリ、ローマ、ウディネーゼといった上位陣とアウェイで対戦し、そのうちインテルやラツィオからは白 星を奪っている。マルキージオは「上位陣にアウェイで素晴らしい結果を出せたのは励みになる」と、手ごたえを感じていることを認めつつ、「ここまでどれだ けのことを成し遂げられたのかは分かっている。でも、まだやるべきことはたくさん残っているんだ。このチームがどこまでいけるか、それを言うことはできな いよ」と、今後のスクデット争いに向けて気を引き締めた。
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