欧州チャンピオンのバルセロナと南米チャンピオンのサントスとの闘いとなった決勝戦。一体どんな試合になるのかは想像がつかなかったけれど、圧倒的強さを見せ付けたバルセロナが見事優勝したわね。準決勝から登場したバルセロナだけれど、いずれも4得点以上の点差をつけた完勝。ぶっちぎりの実力差を見せ付けた大会になったわね。
「トヨタクラブW杯・決勝、バルセロナ4‐0サントス」(18日、日産ス)
決勝を行い、欧州代表のバルセロナ(スペイン)が南米代表のサントス(ブラジル)に4‐0で圧勝し、2年ぶり2度目の頂点に立った。バルセロナはアルゼ ンチン代表FWリオネル・メッシ(24)が2得点し、最優秀選手に輝いた。欧州代表は5年連続で制し、優勝賞金は500万ドル(約3億9千万円)。3位決 定戦は開催国代表でJ1覇者の柏がアジア代表のアルサド(カタール)と対戦し、0‐0からのPK戦を3‐5で落として4位に終わった。
その笑顔が、世界一を確信していた。後半37分、バルセロナのメッシは、アウベスの縦パスをゴール前で受けてドリブル。ちょこんとボールを浮かせてGK をかわすと、無人のゴールへ流し込んだ。仲間の祝福を受けながら、この日初めて表情を崩した。4‐0として試合を決めた。
「うれしい。世界一になることは目標だった。チームメートと喜んでいるよ」。今大会、初めて報道陣の前で口を開き、喜びの声を上げた。
ゴールラッシュの幕開けも黄金の左足だった。前半17分、シャビの縦へのスルーパスに反応し、吸いつけるようにトラップ。飛び込んだGKをあざ笑うかのように、左足でフワリと浮かせる技ありシュートが先制点をもたらした。
全得点に絡んだ。前半24分にはマークを引き付けて、空いたスペースに走り込んだMFシャビのゴールを演出。同45分には、ゴール前で難しいパスを受け て、MFセスクのゴールの起点になった。グアルディオラ監督も「アーティストみたいだ。頭に描いたことを、そのままプレーすることができる。結果がそれを 示している」と、最大級の賛辞を贈った。
ドリブルを仕掛け、パスを通すたびにどよめきが起こった。6万8166人のファンが、そのプレーに酔いしれた。「相手によって戦術は変えない。ボールをできるだけキープすることを目指した」。ボール支配率は驚異の71%。その中心にメッシがいた。
表彰式には全員で青いTシャツに着替えた。胸には準決勝で骨折したFWビリャを勇気づける「頑張れグア(ビリャの愛称)へ」のメッセージ。「ゴールはうれしい。それよりうれしいのは、チーム全体がいいプレーをできたこと」。仲間への思いを胸につかんだ頂点だった。
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