まだ記憶に新しい南アフリカW杯では日本代表をベスト16にまで導いた岡田監督、通称岡ちゃん。岡ちゃんの次なるステージは中国リーグのチーム監督だった訳だけれど、岡ちゃんによって杭州がどんな風に成長していくのか楽しみよね。
サッカー前日本代表監督の岡田武史氏(55)が指揮する中国・スーパーリーグの杭州緑城が16日、鹿児島・鴨池陸上競技場でJ1磐田、J2京都とそれぞ れ35分×2本の練習試合を行った。磐田を2‐1で破ったものの、京都には0‐6と大敗。日本での初黒星にも悠然としていた岡田監督だったが、財政面では 弱気な面を見せた。
W杯南ア大会で監督とコーチとしてタッグを組んだ大木監督率いる京都に完敗した。後半1分から10分までで4失点を喫し、岡田監督は「あり得ない、普 通」と苦笑いするしかなかった。ただ、敗戦のショックは皆無で「負けようが勝とうがマイナスになることはない」と現実を受け止めた。
J1浦和のオファーを断り、中国へ飛び出した。計画通りに物事を進めない国民性。劣勢になると個人主義に走りがちな気質。公然とラフプレーへの報復をし てしまう規範意識。どれも日本では味わえない“刺激”だったが、「変わったよ。だいぶん」と、チーム改革に手応えをつかんでいる。
しかし、悩みが一つあった。財政難だ。元川崎のMFレナチーニョや、昨年J1浦和に所属したFWマゾーラらを獲得。岡田監督としては「日本人もほしい」ところだが、「中国人よりいい選手じゃないとダメ。それだと高い。ウチ、お金ないから」とつぶやいた。
さらに、スペインのバルセロナのような欧州の強豪によるアジアツアーの対戦相手に名乗りを上げるプランもあるにはあるが、「契約となるとお金がね…」と、またも渋い表情。年内に日本で岡田監督が指揮する姿が見られるのも、今のところ、今月限りだという。
日本代表のアイスランド戦(24日、長居)についての話題にも、「まったく日本の選手を見ていない」と、頭の中は杭州緑城のことだけでいっぱいだ。磐田 のGK川口、DF駒野や観戦した浦和のMF阿部らと再会し、つかの間のW杯同窓会を楽しんだ。岡田監督には大敗以上に収穫のある1日だったようだ。
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