本当に目覚ましい成長を遂げている清武選手。フル代表でもその存在感は大きなものになりつつある程、彼の実力は本物だと思うわ。国内リーグ戦、U-22代表、フル代表と過酷で厳しい闘いが続く中で輝きを放つ彼のプレーは観ている観客を惹き付ける何かを持っているわね。とにかくオリンピック出場を決めて、フル代表としてW杯出場へも起点となってほしいわね。
◆ロンドン五輪アジア最終予選・C組 U―22日本 2―0 U―22マレーシア(21日、鳥栖スタジアム) 清武からの2発で、関塚ジャパンがロンドン五輪へ白星発進した。U―22(22歳以下)日本代表は初戦でマレーシアと対戦。前半10分、フル代表と二足のわらじを履くMF清武弘嗣(21)=C大阪=のアシストからMF東慶悟(21)=大宮=が先制ゴールを決めると、後半31分には清武が起点となりMF山崎亮平(22)=磐田=が追加点。先に出場を決めた「なでしこジャパン」との3大会連続となるアベック五輪出場へ、好スタートを切った。
試合を決めたのは、やはり清武だった。関塚ジャパンを白星発進に導き「相手が思った以上に引いてきて難しい試合でしたけど、初戦を勝ったので、良かったです」。勝利のみを追い求めた初戦。スタンドから浴びせられる「清武コール」の中、安堵(あんど)の汗をぬぐった。
試合を動かしたのは前半10分だった。ゴールまで約35メートルでボールをもらうと、そのまま反転し、ドリブルを開始。ペナルティーエリア付近まで進入し、相手守備陣を引きつけると、「自分で打つか、(東)慶悟に出すかは決めていた。慶悟しか見えなかった」と、右を走るMF東に絶妙のスルーパス。大分時代の後輩が難なく決め、欲しかった先制点を奪った。後半31分には、途中出場のFW永井に浮き球のパスを出し、2点目の起点になった。フル代表として戦った2日のブラジルW杯アジア3次予選の北朝鮮戦(埼玉)に続く決勝アシスト。チームの心臓として存在感を示した。
反省も残った。前半2分、GKと1対1のチャンスを止められ、同ロスタイムにも決定機を外した。チーム最多の5本のシュートを放ったが、常に追い求めるゴールを奪えず。チームも26本のシュートを浴びせながら、なかなか追加点を奪えず、停滞感が漂っただけに「もっと点を決められれば良かった。自分も3、4本のチャンスがあった」と悔しがった。
大分出身の清武。「自分で成長しているかは分からないけど、見に来てくれた人が感じてくれればいいと思う」。この日、スタジアムには明治北小時代に指導を受けた明治北SSCの新庄道臣総監督や両親らが観戦に訪れた。成長を示したい思いも秘めた一戦。この日が67歳の誕生日だった恩師は「ピッチに入ってきた時に、弘嗣のチームになってるなと感じた。ゴールがなかったのは残念ですけど、今日は勝てたので良かったと思います」と、その進化を実感していた。
フル代表、U―22代表、C大阪とハードスケジュールの真っただ中。後半41分には左足がつった。23日には、リーグ山形戦(金鳥スタ)が控える。試合後、チームドクターの診察を受けた。チームメートの扇原が「正直、疲れているなと、見ていて思った」と心配したが、本人は「大丈夫です」と気丈に振る舞う。それも、今が自身が更なる高みへと進むチャンスだと感じているから。急成長を遂げる21歳。関塚ジャパンを支えるのは、清武以外にいない。
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