サッカーを誰よりも愛した松田選手。そんな彼の追悼試合にこれだけのサッカープレーヤーとサポーターが集まるなんて、もの凄い事だと思わない?とにかく心に残る素晴らしいゲームだったわ。
◆追悼試合「松田直樹メモリアルゲーム」 Naoki Friends0─1横浜M OB(22日・日産スタジアム) 昨年8月に急逝した元日本代表 DF松田直樹さん(享年34歳)の追悼試合が22日、日産スタジアムで行われ、一周忌にあたる今年8月にも第2回の追悼試合が開催される方向であることが 分かった。4万475人の大観衆が詰めかけた試合は、大会実行委員長で松田さんと横浜Mに同期入団したFW安永聡太郎さん(35)の決勝ゴールで「横浜 M・OB」が「Naoki Friends」を1―0で下した。
不世出の名ディフェンダーをしのぶ豪華絢爛(けんらん)な手向けだった。横浜Mと日本代表で松田さんが戦い、愛した日産スタジアムで4万人を超える観衆が見守ったオールスター対決には、昨年8月4日に急性心筋梗塞で34歳の若さで急逝した故人のイズムが凝縮されていた。
唯一の得点は、故人の一番の親友が決めた。前半17分。横浜M・OB混合組の中村俊のループパスを起点に、元日本代表FW城氏がヒールでポストプレー。それに続き、安永氏が肉離れした右足で芸術的なループシュートを決めた。
安永氏は、群馬県など故人が育った地域に収益を還元する社団法人「松田直樹メモリアル」を設立し、代表理事も務める。「間違いなくマツが降りてきた。少 し前に太陽が出た。お前やっと顔を出したな」と、同じ95年横浜M入団の盟友に語りかけた。雨上がりに輝いた華麗な連係。最終ラインから猪突(ちょとつ) 猛進し、「オレはいつもループを狙っている」と豪語していた松田さんを思わせる一撃。中村俊も「あのゴールはマツさんが好きなプレー」と振り返った。
ガチンコ勝負に徹した。チームは02年日韓共催W杯時のトレードマーク、3番の刺しゅう入りヘアバンドを全員で着用。水沼貴史監督(51)は「マツの好 きだった勝手なオーバーラップは禁止」と厳命した。44歳でチーム最年長の井原氏も全力でタックル。手抜きを嫌い、全力疾走で短い生涯を駆け抜けた闘将イ ズムを体現した。
「(松田さんに)届いたと思う。喜んでくれている」とカズも青空を見やった。これが最後ではない。「命日の8月に松本でやりたい」と安永氏。松田さんの 最後のチームとなった松本の本拠地・アルウィンで、第2回の追悼試合を開催する意向を示した。横浜Mも全面協力の方針で、JFL長崎MFの佐藤由紀彦理事 も「定期的に開いていきたい」と語った。一度きりでは終わらない。A代表40試合出場のカリスマの雄姿と偉業を忘れないために。
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