2012年2月3日金曜日

清武、左ふくらはぎ肉離れで離脱 シリア戦出場不可能…U―23

再び日本のエースが試合直前で離脱。これはU-23日本代表にとってかなり痛いわね。清武も想像以上に責任を感じているし、無念な気持ちを持っているはずよ。この日本のエースの為にも、是非試合いでいい結果を残してきて欲しいわね。


【ドーハ(カタール)2日】ロンドン五輪アジア最終予選シリア戦(5日・ヨルダン)に臨むU―23日本代表のMF清武弘嗣(22)=C大阪=が、左ふく らはぎ肉離れで緊急帰国する。1月31日のU―23イラク代表戦(非公開)で痛め、1日にドーハ市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、シリ ア戦出場は不可能と判断した。代替招集はしない。傷心のエースは深夜、アンマン(ヨルダン)へ出発したチームから離れ、大阪に戻る。

何度も唇をかみしめ、細い背中が揺れた。練習後、清武はドーハ市内の宿舎で無念な思いを吐き出した。「この試合に懸けていた。自分もここに残って戦いたかった。最後まで戦いたかった」

7泊8日のドーハ合宿を打ち上げ。ヨルダンへの出発直前、エースはピッチにいなかった。冒頭15分を公開した練習が始まっても姿を見せない。日本協会の 原博実・技術委員長(53)は「昨日(1日)、病院でMRI検査を行った結果、左ふくらはぎ肉離れと診断された。ドクターの話だと、5日の試合は難しいと いうことだった。クラブと連絡して今夜、帰国することになりました」と明かした。

非公開で行われた1月31日の練習試合は、93年米国W杯アジア最終予選の“ドーハの悲劇”と同じアルアハリ・スタジアムで行われ、相手も同じイラク だった。前半、清武はパスを出した瞬間に軸足の左足を滑らせて、左ふくらはぎを痛めた。すぐに交代したが、1日夕方に病院で検査を受けると、シリア戦は絶 望という診断。悲劇はまた繰り返された。

3度目のアクシデントも出発直前だった。今季の始動となった米グアム合宿は、出発前日の1月14日に発熱。千葉市内の病院に3日間入院し、18日深夜に 合流した。帰国後は服用していた解熱剤のアレルギー反応で、24日夜に上半身にじんましんを発症。25日に大阪市内の病院で検査を受け、チームと共にドー ハ入りした。今度はヨルダン入り前日に離脱が決まった。

トラブルのたびに体調を戻したが、報われなかった。「いろいろありすぎて戸惑っている。結局こういうことになって、チームメートにも関(塚)さんにも迷 惑をかけてしまい申し訳ない」。清武は最後までチームに同行する希望を持っていたというが、治療を優先した。チームを見送って日本時間3日に帰国し、大阪 市内の病院に直行する。

関塚監督の受難は続く。11月のシリア戦で決勝ゴールを決めた大津祐樹(21)は、ボルシアMGの招集拒否で不在。W杯予選を優先して試合を回避した清武が4か月ぶりに合流したのに、また手放す結果になった。

攻撃的MFの中心選手を欠いた指揮官は「清武の分までみんなで頑張ろう」と練習前のミーティングで士気を鼓舞した。「テレビで見てるから頑張ってくれよ」。エースは切ない思いを託し、チームに別れを告げた。

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